親知らず
親知らずとは
「親知らず」とは前歯から数えて8番目の一番奥歯の歯を言います。10歳頃に顎の骨の中で形ができて一般的に18~20歳代に生えてきます。(先天性欠如している方も多くいます)
親知らずは、他の永久歯よりも極端に遅れて生えてくるため、生え出る場所が不足し、位置異常を起こしやすく、「傾斜」して生えたり、歯肉に埋まったまま「埋伏」したりすることがあります。
親知らずがあるとどんなことが起きる!?
①虫歯・歯周病
親知らずが「傾斜」して、歯肉に半分埋まった「半埋伏」状態だと親知らずの周りが「不潔」になりやすく、親知らずだけでなく、その手前の歯(第二大臼歯)まで虫歯や歯周病になることがあります。
②歯冠周囲炎
親知らずが「傾斜」して、歯肉に半分埋まった「半埋伏」状態だと特に親知らずの周りが「不潔」になりやすく、親知らずの周囲の歯肉が、急に赤く腫れて痛くなることがあります。これを歯冠周囲炎と言います。歯冠周囲炎が悪化すると、顔が腫れて、口が開きにくくなったり、喉が痛くなったりします。
親知らずは抜歯した方が良い!?
抜歯した方が良い場合
✔親知らずがあることで虫歯や歯周病になっている場合
✔歯肉に半分埋まった「半埋伏」の状態で歯冠周囲炎などのリスクがあると判断した場合
抜歯しなくても良い場合
✔綺麗に萌出しており、歯ブラシでケアできる場合
✔綺麗に萌出しており、対合の歯と咬んでいる場合
✔完全に骨の中に埋まっており虫歯、歯周病、歯冠周囲炎の原因とならない場合
✔今後の治療で必要になってくる可能性がある場合(歯の移植)
※抜歯する必要がある親知らずか、そうでないかは個人によって違います。まずは一度ご相談ください。
顎が痛い
顎関節症とは
顎関節症とは口を開け閉めする時に顎関節の音がする、口が開けにくい、顎が痛いなどの症状が見られる疾患です。
こんな症状があったら顎関節症かも!?
□顎が痛い
□顎や、そのまわりに違和感がある
□開閉口時に痛みがあり、ちょっと顎を動かしても痛むことがある
□硬いものを食べると顎が痛くなる
□口が大きく開けられない
□大きなアクビができない
□人さし指から薬指までの指3本が入るところまで口が開かない
□口を開けるときに音がする
□口を開閉すると耳の前で耳障りな音が聞こえる
□カクッという音や、砂利を踏むような音が聞こえる
顎関節症の治療方法
顎関節症にはさまざまな分類があり、それに応じて治療方法が変わってきます。まずは一度ご相談ください。
①顎を安静にします
顎の力を抜き、くいしばらないよう上下の歯を離しリラックスしましょう。
痛みが強い場合は、軟らかい食事にしましょう。
②大きな開口は避けます
大きなあくびをしたり、大きな口での食事や会話は避けましょう。
③開口練習をします
症状に応じて、開口練習をします。
●スプリント治療
顎関節症の治療で、顎関節症の全般的症状改善に有効で、上顎か下額のどちらかにスプリントと呼ばれる装置を入れるものです。