子どもの歯について
診療方針
当院では、虫歯や歯肉炎にならない生活習慣を身につけていくために、低年齢児からの歯みがき指導や虫歯予防をすることが大切だと考えています。
その上で大切にしている考え方は、子供は大人を小さくしたものではないということです。子供と大人とは肉体的にも精神的にも大きな違いがあります。お父さん、お母さん、歯科医院の診察台に座ると緊張しませんか?なんなら、待合室で待ってる時から緊張しませんか?
知らない場所で、心の準備もないままに、見たこともない機械に囲まれたら、子供の場合はより一層緊張するんです。
当院は充実したキッズルーム、図書コミュニティースペースを設けているので待ち時間もリラックスして待つことができます。
治療が必要な場合は急に治療をするのではなく、お子さんにこれから行うことを口で説明し、使う道具や処置する部位を手鏡などで見せてあげたり、説明した通りに処置を行なうことで未知のものへの不安や恐怖を軽減させるよう努めます。
治療が必要な場合は教育的配慮をもったトレーニングを行ったあとに治療を開始します。治療に際しては、できるだけ痛みや不安がないように行っていきますのでご安心ください。
治療内容
お子さんは3歳半を境に精神面が大きく成長します。そこで、0歳~3歳半未満と、3歳半以上~12歳未満とで方針を分けて指導・処置を行います。
0歳~3歳半未満
の場合
楽しく来院してもらうこと、歯科医院の環境に慣れてもらうこと、基礎的な歯科用器具機材をお口に入れる練習を重視します。
●虫歯治療
虫歯予防を重視します。
「削る」「詰める」などの処置は基本的に避けます。ただし、痛み・腫れなど症状がある場合は処置を行うこともあります。
●フッ素塗布(フッ化物塗布)
乳歯は未熟で柔らかくて虫歯になりやすいため、フッ素塗布をおすすめします。フッ素塗布することで歯の質が強化され虫歯菌の出す酸に対する抵抗力を高め、虫歯になりにくくします。また再石灰化を促進するのに役立ちます。
●生活習慣の指導
食事の際の姿勢、食事の与え方で気を付ける点、悪習癖の有無、口腔機能の発達不全がないかなど今後のお口の健康に大きな影響を与える可能性があることに対してアドバイスさせて頂きます。
3歳半以上
~12歳未満
●虫歯治療
乳歯は永久歯と比べて、虫歯になりやすく、進行も早いです。『乳歯はいずれ永久歯に生え変わるから治療をしなくてもいい』と勘違いして、乳歯の虫歯をそのまま放置しておくと、永久歯に悪影響を与えます。
放置すると・・・
✔永久歯の歯並びが悪くなる可能性がある
✔虫歯を痛がって、食事を嫌がる
✔痛い歯では噛まず、痛くない側だけを使って食事をするなどの悪習癖が生じ、あごや顔、体全体が歪む
●歯ブラシ指導
まずは歯ブラシに慣れること、そして大人をまねて自分で歯みがきをすることまでを目標に、それぞれの年齢や発達に応じて指導していきます。
お子さん一人一人のお口の状態に合わせて、歯ブラシの当て方、動かし方などの歯ブラシ指導を行います。お子さん一人では完璧に磨くのは難しいと思います。保護者の方にも仕上げ磨きの方法をお伝えします。実際やってみると疑問点、不安な事が出てくると思いますので、その都度相談にのりますのでご安心ください。
●シーラント
シーラントは虫歯の治療ではなく、予防処置です。奥歯は山と谷のように複雑な歯の形をしているので汚れがたまりやすく虫歯になりやすいです。
乳歯の奥歯、生えたばかりの永久歯(主に奥歯)の溝に歯科用樹脂を埋めることで、歯ブラシが当たりやすい環境を作り虫歯を予防します。
●フッ素塗布(フッ化物塗布)
乳歯や生えたばかりの永久歯は、柔らかくて虫歯になりやすいため、フッ素塗布をおすすめします。フッ素塗布することで歯の質が強化され虫歯菌の出す酸に対する抵抗力を高め、虫歯になりにくくします。また再石灰化を促進するのに役立ちます。
●生活習慣の指導
食事の際の姿勢、悪習癖の有無、口腔機能の発達不全がないかなど今後のお口の健康に大きな影響を与える可能性があることに対してアドバイスさせて頂きます。
●歯ならび相談
歯並びの管理も重要になります。必要あるいはご希望に応じて矯正科歯科医師と連携していきます。
定期的検診のおすすめ
歯の生えはじめる頃(生後6か月頃)から定期的(1~3か月ごと)に検診に来院していただきたいです。将来、お子さんが歯みがきをきらいにならないように歯みがきを始める前段階の指導をいたします。
✔口腔内チェック(定期検診)
✔フッ素塗布
お子様のお口の年表
お子さんの大人になるまでの歯やお口の治療に関する流れです。参考にしてください。