名古屋市南区道徳駅近く歯医者|道徳通りよしかつ歯科

歯科・小児歯科・矯正歯科052-691-1222

飲み込みづらい
噛む力が弱くなった

口腔機能低下症

オーラルフレイルって知ってますか?

 老化に伴い、食物を噛んだり飲み込んだりする機能が低下したり、滑舌が悪くなったりするなど“口”に関連する機能が低下しつつある状態のことを指します。

当てはまるものはありますか?

質問事項 はい いいえ
半年前と比べて、硬い物が食べにくくなった20
お茶や汁物でむせることがある20
義歯をいれている20
口の渇きが気になる10
半年前と比べて、外出が少なくなった10
さきいか、たくあんくらいの堅さの食べ物を噛むことができる01
1日に2回以上、歯を磨く01
1年に1回以上、歯医者に行く01
合計得点危険性
0〜2点低い
3点あり
4点以上高い

合計の点数が4点以上あれば、受診することをお勧めします。


 
歯科医院での
オーラルフレイルに対しての対応

 当院は外来・訪問診療問わず、65歳以上の方には口腔機能検査を行い、早期に衰えている機能がないか確認しリハビリ指導をさせて頂きます。


口腔機能検査の方法

舌圧検査

舌圧検査


 バルーンをお口の中に入れて、舌で上顎に押しつけることで舌圧を測定します。舌圧が低下すると飲食中にむせたり、食べ物が飲み込みづらくなったりします。

咀嚼能力検査

咀嚼能力検査

 グルコース含有のグミゼリーを20秒間噛んだ後、10mlの水を口に含み、グミゼリーと一緒に吐き出します。吐き出した水分中に溶けたグルコース濃度を測定します。

 咀嚼とは、食べものを噛みながら唾液と混ぜ、飲み込める状態にすることを言います。咀嚼能力が低下する原因は入れ歯や噛み合わせだったり、お口の周りの筋力低下歯の本数の減少などが関連します。

口腔乾燥度の検査

口腔乾燥度の検査

 粘膜上皮内に含まれる水分を静電容量として計測するセンサーを用いて、口腔粘膜の水分量を評価して乾燥度を測定します。

 唾液の分泌量が低下すると、入れ歯の装着不良味覚異常などがでてきます。むし歯や歯周炎の増加・進行とこれらによる口臭、口腔カンジダ症などを生じてきます。保湿作用、粘膜保護作用の低下による食塊を形成しづらくなり口腔から咽頭への送り込みが困難になる摂食・嚥下障害も引き起こします。

舌口唇運動機能検査

舌口唇運動機能検査

 舌・口唇の運動機能を評価する検査に「オーラルディアドコキネシス」というものがあります。「パ」「タ」「カ」の単音節をそれぞれ10秒間に素早く発音する検査です。1秒当たりの発音回数をカウントすることで、舌と口唇をどれくらい滑らかに動かせるかがわかります。 

 「パ」は唇を開けたり、閉じたりする機能を評価できます。食べ物を口に入れて保持する、あるいは咀嚼する際に役立つ機能です。

 「タ」を発音してもらうと、舌の前方部分を上に挙げる機能を測ることができます。これも咀嚼に役立つ機能です。
 
 最後に「カ」に関しては、舌の付け根の部分を上に引き上げる機能を測定することが可能です。これは食べ物を飲み込む嚥下(えんげ)機能を評価できます。つまり、パタカと発音してもらうだけで、食べ物を口に入れてから飲み込むまでの動作を調べることができるのです。


口腔機能低下症の治療方法

 どの機能が低下しているのかを評価した上で、それぞれにあったリハビリ方法を指導させて頂きます。リハビリ指導させて頂いた後は改善しているかの再評価のため患者さんと相談の上再度検査をさせて頂いています。

Q&A

滑舌が悪くなった、むせることが増えたなどの変化も認知症に関係するでしょうか?

 オーラルフレイルと呼ばれるささいな変化が積み重なると、全身の衰えや認知機能の低下につながります。

オーラルフレイルの予防方法ありますか?

 口腔機能検査にてどの機能が低下もしくは低下しはじめているかを評価した上で、その機能に対してのリハビリを行うことが口腔機能の改善、維持につながります。